2025/09/02 12:03
ご依頼について
この度、兵庫県高砂市のお客様より 西国三十三ヶ所の納経軸表装 をご依頼いただきました。
納経軸表装とは?
四国八十八ヶ所(お遍路)や西国三十三ヶ所に代表される霊場巡りでは、一般的に3種類の御朱印をいただくことができます。
納経帳
白衣
納経軸
納経帳や白衣は、ご本人様が亡くなった際にお棺に入れるのが一般的とされています。
一方で 納経軸は「家宝」として末代まで残すもの と言われています。
すべての御朱印を集めることを「満願」と呼び、満願された納経軸は「表装」という作業を経て掛軸となります。
表装することで長期保存が可能になり、また掛軸として床の間などにお飾りいただけます。
さらに、表装された霊場巡りの掛軸は、法事やお盆・お彼岸などの際にご先祖様とのつながりを感じられる大切な道具ともなります。
今回の事例
下記掲載の写真が、今回表装を仕立てた掛軸になります。
サンコー商事では 熟練の職人が「手打ち表具」にこだわり 、一点ずつ丁寧に仕立てています。
また、豊富な裂地(きれじ)の中からお客様のご希望に合わせた表装をお選びいただけるのも当店の強みです。
どうぞショップ内の商品もご覧ください。
最後に
サンコー商事は「美術で人を繋ぎ、文化を伝承する」という理念のもと活動しています。
苦労して満願された納経軸や、代々大切にされてきた掛軸を表装・修理することで、家の歴史を後世に伝えるお手伝いができればと考えております。
どうぞお気軽にご相談ください。